1748年
50〜51歳頃

カレーの門(古きイングランドのローストビーフ)

画家 ウィリアム・ホガース →
O the Roast Beef of Old England (‘The Gate of Calais’) / テート
大きな牛肉の塊を囲んで、人々の顔が動きます。外国を笑うこの絵は、観察の鋭い画家にも偏見があったことを、同時に見せています。

何が描かれているか

カレーの門の前で、男が牛肉を運び、兵士や修道士しゅうどうしたちがその周りにいます。左端では素描そびょうするホガースの肩へ手が伸びています。1748年、カレーで疑いを掛けられ逮捕された自身の経験に関わる場面です。

作品の見どころ

痩せた兵士と太った修道士。その描き分けを、テートはフランスに向けた誇張と説明しています。豊かな牛肉をイングランドへ結びつける対比にも、作者の見せたい国の姿が表れています。観察の細かさと、他国への偏った見方が、一つの絵に同居しているのです。

制作背景

この作品は1748年の油彩ゆさいで、翌年頃の版画はんがとは異なります。社会の弱点を見抜くホガースの目は、ときに他国への固定観念も映しました。そのことを知ると、描写の巧みさを味わいながら、風刺に込められた見方にも目を向けられます。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
テート
目録番号
N01464

出典・画像について

出典:テート:カレーの門(公式掲載)(2026-10-21 確認)
画像:William Hogarth《カレーの門(古きイングランドのローストビーフ)》/カレーの門(古きイングランドのローストビーフ) — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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