選挙 第2場:票集め
画家 ウィリアム・ホガース →The Humours of an Election 2: Canvassing for Votes / サー・ジョン・ソーンズ美術館
農民の両側から、別々の男が金を差し出します。どちらを選ぶかという場面なのに、目の前には清廉な選択肢が見当たりません。
何が描かれているか
宿屋の前で、若い農民が二つの党の勧誘を受けています。双方は食事への招待と金を提示し、彼の票を得ようとしています。左の建物の上階には女性たち、遠くには別の宿屋と騒ぐ群衆が見えます。
作品の見どころ
第一場の混み合う宴会場に代わって、空と田園が広がります。風景はのどかでも、中央では金を差し出す手が動いています。場所が広くなっても、利益をやり取りする人々の行動は変わらない。その食い違いに、この場面の皮肉があります。
制作背景
ソーンズ美術館は、この農民も両側の賄賂を受け取る人物として読んでいます。候補者にだまされるだけの無垢な民衆、という構図ではありません。金を出す側と受け取る側が、一つの仕組みを動かしている場面です。
出典・画像について
画像:William Hogarth《選挙 第2場:票集め》/選挙 第2場:票集め — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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