選挙 第4場:当選議員を担ぐ
画家 ウィリアム・ホガース →The Humours of an Election 4: Chairing the Member / サー・ジョン・ソーンズ美術館
当選者を高々と運ぶ椅子が、今にも傾きそうです。勝利の行進のはずが、足元の喧嘩から崩れていきます。
何が描かれているか
当選議員を椅子に乗せ、支持者が肩で担いでいます。その前の喧嘩で振り上げた道具が担ぎ手に当たり、椅子と議員の身体が傾きます。下では豚が走り、人々も動物も別々の方向へ押し出されています。
作品の見どころ
高い椅子にいる議員から、その足元へ原因をたどると、担ぎ手の一歩が全体を支えていることに気づきます。英雄の凱旋のような構図でも、小さな偶然で崩れかねません。権力者の堂々とした姿に、その立場の危うさが重なっています。
制作背景
四場続く『選挙』の最後です。宴会、票集め、投票を経ても、勝利は秩序の回復を意味しません。ホガースは祝賀の瞬間に不安定さを残し、選ばれた人だけでなく、その人を持ち上げる社会の姿を見せています。
出典・画像について
画像:William Hogarth《選挙 第4場:当選議員を担ぐ》/選挙 第4場:当選議員を担ぐ — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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