崩れる建物、持ち物を質に入れる人、子供を取り落としかける母親。『ビール街』と同じ都市が、こちらでは生活を支えられない場所へ変わっています。
何が描かれているか
階段に座る女性の腕から子供が落ちかけ、周りでは人々が飲み、倒れ、争っています。奥には傷んだ建物が続き、質屋と酒に関わる商売が目立っています。目を動かす先ごとに、別の危険が見つかる構成です。
作品の見どころ
階段から奥の街路まで視線は進むのに、どこにも安心して落ち着けません。『ビール街』では暮らしを支えるように見えた人々の集まりが、こちらでは助け合えない群れになっています。同じ都市を描く二枚の構成が、その違いを強く印象づけます。
制作背景
1751年の版画で、採用したメトロポリタン美術館の紙は第3ステートです。恐ろしさを集めた社会風刺であり、一人ひとりの貧困や依存を性格だけで説明する資料ではありません。作者がどんな対比で訴えようとしたかも考えて見たい作品です。
作品情報
材質・技法
エッチング、エングレーヴィング(第3ステート)
出典・画像について
画像:William Hogarth《ジン横丁》/ジン横丁 — William Hogarth / The Metropolitan Museum of Art / CC0 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。版画の紙の余白、文字、版面を保持し、透過していません。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。