娼婦一代記 第1図:ロンドンへの到着
画家 ウィリアム・ホガース →A Harlot’s Progress, Plate 1 / ウェルカム・コレクション
若い女性への親しげな挨拶が、六枚続く物語の入口になります。荷物と身支度の道具を携えてロンドンへ来たモルを、誰が、どんな目的で迎えているのでしょう。
何が描かれているか
宿屋の中庭で、若いモル・ハッカバウトが年長の女性に話しかけられています。ウェルカムの目録は、相手を売春宿の経営者ニーダムと特定しています。モルの針山や鋏、籠のガチョウは、都会へ来るまでの暮らしを想像する手掛かりです。
作品の見どころ
顔を寄せて話す二人だけなら、心配して声を掛けたようにも見えます。けれど右奥の戸口では男たちが様子をうかがい、周囲の人々は別の用事に気を取られています。モルがまだ知らない危険を、見る側は先に察する。その行き違いが、物語の始まりに不穏さを添えています。
制作背景
『娼婦一代記』は1732年に刊行された全六図の版画です。もとになった油彩は1755年の火災で失われました。ここに載せたのはホガースの名を刻むウェルカム所蔵の版画で、この紙を刷った年までは確定していません。
出典・画像について
画像:William Hogarth《娼婦一代記 第1図:ロンドンへの到着》/娼婦一代記 第1図:ロンドンへの到着 — William Hogarth / Wellcome Collection / Public Domain Mark 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。版画の紙の余白、文字、版面を保持し、透過していません。
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