華やかな服のまま、モルは大きな木槌で麻を打っています。衣服が示す以前の暮らしと、いま強いられる仕事が、同じ姿の中でぶつかります。
何が描かれているか
第四図の舞台は矯正院です。モルたちが打っている麻は、縄を作るための材料。そばの監督者は杖を持ち、壁には働かない者を罰する仕組みが示されています。
作品の見どころ
立って麻を打つ人、腰を下ろす人、見張る人。繰り返される棒や梁の線が、その動きを狭い場所へ閉じ込めるようです。華やかな服のモルは、ここでは周囲から浮いています。第二図で手に入れた装いも、強いられる仕事から彼女を守ってはくれません。
制作背景
現存するのはホガースの版画で、失われた油彩原作そのものではありません。連作を続けて見ると、モルの選択だけでなく、彼女を利用する人と罰する制度が、別々の場面で姿を現すことにも気づきます。
出典・画像について
画像:William Hogarth《娼婦一代記 第4図:矯正院》/娼婦一代記 第4図:矯正院 — William Hogarth / Wellcome Collection / Public Domain Mark 1.0
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