死に近づくモルのすぐそばで、医師たちは互いに言い争っています。助けるはずの人々と、助けを必要とする人のあいだに、痛ましい距離があります。
何が描かれているか
毛布に包まれたモルが暖炉のそばに座り、左では二人の医師が対立しています。床には薬や道具。右の子供は、目録ではモルの息子かもしれないとされていますが、関係は確定していません。
作品の見どころ
医師たちの指先は互いに向き、患者への注意がそれています。一方、モルのすぐそばでは女性がその身体を支えています。大きく動いて争う人と、弱って動けない人。その差に目を留めると、騒がしい部屋の中で、主人公だけが取り残されたように感じられます。
制作背景
ウェルカムは、当時の性病治療をめぐる風刺としてこの場面を説明しています。薬の散乱は、治療がうまくいかない状況にも結びつきます。病の詳細を絵だけから診断するより、患者の傍らで争い続ける人々に目を向けたい一枚です。
出典・画像について
画像:William Hogarth《娼婦一代記 第5図:病の床》/娼婦一代記 第5図:病の床 — William Hogarth / Wellcome Collection / Public Domain Mark 1.0
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