当世風の結婚 第3場:診察
画家 ウィリアム・ホガース →Marriage A-la-Mode: 3, The Inspection / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
薬の効き目を問いただすように、子爵が杖を差し出します。ところが診察室の道具や標本を見回すと、治療する側まで頼りなく見えてきます。
何が描かれているか
子爵は医師の前に座り、そばに少女と年長の女性がいます。手元には薬箱、周りには骨格や奇妙な器具。ナショナル・ギャラリーは、性病と、その治療をめぐる不安を描いた場面として読んでいます。
作品の見どころ
薬や道具がこれほど並んでいても、安心して治療を任せられる部屋には見えません。人々の顔も、互いを責めるように向き合っています。前の場面で贅沢を示した物の多さが、ここでは傷つきやすい身体を囲む、不穏な眺めへと変わっています。
制作背景
館の説明でも、少女と女性の関係や誰が誰に感染させたかには留保があります。人物の病歴を絵だけから確定せず、子爵の行動が弱い立場の人へ及ぶことと、権威を装う治療者への風刺を読む場面です。
出典・画像について
画像:William Hogarth《当世風の結婚 第3場:診察》/当世風の結婚 第3場:診察 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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