当世風の結婚 第4場:化粧の間
画家 ウィリアム・ホガース →Marriage A-la-Mode: 4, The Toilette / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
部屋には音楽が流れ、客が集まっています。それでも伯爵夫人が向き合うのは、身支度をする鏡ではなく、仮面舞踏会へ誘う男です。
何が描かれているか
伯爵夫人は髪を整えてもらいながら、弁護士シルヴァータングと話しています。歌手や笛を吹く人、飲み物を運ぶ使用人もいるにぎやかな朝です。椅子には赤ん坊の歯固めが掛かり、彼女が母親になったことを示しています。
作品の見どころ
見事な服と絵画が並ぶ中で、夫人の関心は一人の相手に向いています。子供の姿はなく、椅子に掛かる歯固めだけが、母親としての彼女を思い出させます。華やかな客の集まりと、そこにいない家族。その両方に目を向けると、部屋の印象が変わってきます。
制作背景
朝の身支度に客を招く貴族の習慣が、親密な誘いの場になっています。シルヴァータングの差し出す仮面舞踏会の券は、次の事件へつながります。飾りや催しが、物語を動かす具体的な道具にもなっているのです。
出典・画像について
画像:William Hogarth《当世風の結婚 第4場:化粧の間》/当世風の結婚 第4場:化粧の間 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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