当世風の結婚 第5場:バニオの惨劇
画家 ウィリアム・ホガース →Marriage A-la-Mode: 5, The Bagnio / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
膝をつく妻、倒れかける夫、窓から逃げる男。一室で三人の未来がほどけ、六枚の連作は一気に破局へ進みます。
何が描かれているか
仮面舞踏会のあと、伯爵夫人とシルヴァータングの密会先へ夫が踏み込みました。夫は致命傷を負い、妻はその前にひざまずいています。相手の男は開いた窓から逃げ、入口には騒ぎを聞いた人々が現れます。
作品の見どころ
脱ぎ捨てた衣服や仮面が、床に直前の時間を残しています。夫の脚は崩れ、相手の男の脚は窓の外へ抜けていく。その異なる動きの間に、妻が取り残されています。暗い室内で白い夜着が浮かび、破局の一瞬をはっきり見せています。
制作背景
「バニオ」は浴場を指しますが、館はここを密会に使われた部屋と説明しています。ホガースは事件が終わった後よりも、誰かが入って来て誰かが逃げる瞬間を選びました。前の場面の優雅な誘いが、ここで取り返しのつかない出来事になります。
出典・画像について
画像:William Hogarth《当世風の結婚 第5場:バニオの惨劇》/当世風の結婚 第5場:バニオの惨劇 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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