1734年
36〜37歳頃

放蕩一代記 第1場:相続人

画家 ウィリアム・ホガース →
A Rake’s Progress 1: The Heir / サー・ジョン・ソーンズ美術館
父の財産を受け継いだトムは、さっそく新しい服を仕立てています。その横では、結婚を約束たばした女性が手紙を持って立ち尽くしています。

何が描かれているか

若いトム・レイクウェルが父の遺産を相続した場面です。仕立屋は彼の身体を測り、周りでは遺品や金の整理が進んでいます。左に立つサラ・ヤングとその母親は、彼の結婚の約束を訴えています。

作品の見どころ

古びた室内に積まれた金の袋と、新しい服。そのそばには涙を拭う女性がいます。トムの前に開ける将来と、置き去りにされる関係が、同じ場所に並んでいます。差し出す手や視線の向きをたどれば、相続の場面ですでに彼の選択が始まっていると感じられます。

制作背景

『放蕩一代記』全八場の第一場です。この作品は1734年の油彩ゆさいで、翌年に刊行された版画はんがとは異なります。この先、部屋も衣服も変わっていきますが、トムとサラの関係は、連作れんさくを通して描かれ続けます。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
サー・ジョン・ソーンズ美術館
目録番号
P40

出典・画像について

画像:William Hogarth《放蕩一代記 第1場:相続人》/放蕩一代記 第1場:相続人 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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