1734年
36〜37歳頃

放蕩一代記 第3場:酒場の宴

画家 ウィリアム・ホガース →
A Rake’s Progress 3: The Orgy / サー・ジョン・ソーンズ美術館
宴の中心にいるトムは、抱き寄せられながら時計を盗まれています。にぎやかな夜の楽しさと、誰も信用できない心細さが同じ部屋にあります。

何が描かれているか

ローズ・タヴァーンの一室で、トムが女性たちと飲んでいます。椅子に崩れる彼の周りでは、人々が口論し、飲み物や道具が床へ散乱しています。女性の一人はトムの注意を引き、その陰で時計が別の手へ渡されます。

作品の見どころ

卓を横切る腕、傾かしく身体、床に散ったガラス。中心から周囲へ目を向けるほど、部屋じゅうの騒ぎが見えてきます。前の場面で習おうとしていた優雅な身のこなしは、もう崩れています。トムが失いかけているのは財産だけでなく、自分の持ち物を守る注意でもあるのです。

制作背景

全八場の第三場です。油彩ゆさいでは、暗い室内に衣服の青や赤が響き合っています。後の白黒の版画はんがも同じ題材を扱いますが、細部は一致しません。衣服の色や人の動きに、この油彩ならではの騒がしさが表れています。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
サー・ジョン・ソーンズ美術館
目録番号
P42

出典・画像について

画像:William Hogarth《放蕩一代記 第3場:酒場の宴》/放蕩一代記 第3場:酒場の宴 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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