1734年
36〜37歳頃

放蕩一代記 第6場:賭博場

画家 ウィリアム・ホガース →
A Rake’s Progress 6: The Gaming House / サー・ジョン・ソーンズ美術館
財産を再び失ったトムは、床に膝をついて拳を振り上げます。ところが部屋には、それ以上に差し迫った危険まで迫っています。

何が描かれているか

賭博場でトムが負け、椅子もかつらも倒れたままになっています。卓の周りでは勝った者と負けた者が言い争い、さらに頭上には火事の煙が広がっています。夜警が駆け込んでも、全員が気づいているわけではありません。

作品の見どころ

人々は金と勝敗に気を取られ、同じ部屋で起きた火事を見落としています。空になったトムの財布のまわりには、煙を見上げる人も、まだ気づかない人もいます。一人の破産に目を留めた先に、集まった人々全体の危うさまで見えてきます。

制作背景

前の場面の結婚で得た財産も、ここで失われました。炎は単なる劇的な背景ではなく、目先の利益に夢中になる人々をあぶり出す仕掛けです。ホガースは、一瞬の大事件に、それまで積み重なった選択を凝縮しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
サー・ジョン・ソーンズ美術館
目録番号
P45

出典・画像について

画像:William Hogarth《放蕩一代記 第6場:賭博場》/放蕩一代記 第6場:賭博場 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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