1740〜1745年頃
44〜46歳頃

エビ売りの娘

画家 ウィリアム・ホガース →
The Shrimp Girl / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
笑いかけたのか、声を出した途中なのか。名前もはっきりしない女性の、その一瞬だけが素早い筆でつかまえられています。

何が描かれているか

大きな籠を頭に載せた、エビ売りとされる女性の半身像です。頬は赤く、口元が開き、目は横へ向いています。服や背景は大きな筆触のまま残り、顔へ視線が集まります。

作品の見どころ

薄い絵具や地塗りを残した筆跡は、近づくとばらばらに見え、少し離れると頬や布の形にまとまります。滑らかに塗り込めない描き方が、一瞬の表情を軽やかに伝えているようです。口元を笑顔とも別の感情とも決めずに眺めると、動いている人に出会ったような近さがあります。

制作背景

館は1740〜1745年頃としています。当時ロンドンでは、貝やエビを売り歩く女性が多くいましたが、この人物の名前は分かっていません。社会の役割を示す題名の奥に、一人の顔の取り替えられない表情が残っています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG1162

出典・画像について

画像:William Hogarth《エビ売りの娘》/エビ売りの娘 — William Hogarth / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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