バミューダの花園とバンガロー
画家 ウィンスロー・ホーマー →Flower Garden and Bungalow, Bermuda / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
海辺の白い屋根は、光を受けて美しいだけでなく、雨水を集める仕組みでもあります。鮮やかな庭の絵から、島の暮らし方へ目が向く水彩画です。
何が描かれているか
花の向こうに、階段のような段を持つ白い屋根が見えます。所蔵館は、これを雨水を集めるための石灰岩の屋根と説明しています。バミューダ国立博物館の建築資料でも、同じ形と集水の役割が確認できます。家の小さな形が、島で暮らすための工夫につながっています。
作品の見どころ
手前には赤や黄の花と大きな葉が重なり、向こうには薄い青の海が広がります。細部の多い庭と、広く静かな海の間に、白い屋根が明るい面をつくっています。目を近づけると植物の筆の跡が見え、少し離れると、家と海辺の光景がまとまって立ち上がります。
制作背景
ホーマーは1899〜1900年の冬、絵と釣りのためバミューダに約六週間滞在しました。荒れる海の絵でも知られる画家が、ここでは庭と家の色を水彩で捉えています。南の島を一枚の楽園のイメージにまとめず、屋根や壁の具体的な形から見ると、明るい風景に生活の手触りが加わります。
出典・画像について
画像:ウィンスロー・ホーマー《バミューダの花園とバンガロー》/バミューダの花園とバンガロー — ウィンスロー・ホーマー / The Metropolitan Museum of Art; Amelia B. Lazarus Fund, 1910, 10.228.10
全景を比例縮小しています。
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