1883年
46〜47歳頃

砂州の内側

画家 ウィンスロー・ホーマー →
Inside the Bar / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
風に押される服と、踏み出す脚が、浜辺の女性の強さを伝えます。英国で得た題材を帰国後に描いた、大きな水彩画です。

何が描かれているか

海と舟の間を、籠を抱えた女性が大きく歩いています。白い前掛けは風をはらみ、暗いスカートと脚の形は、波打つ背景からはっきり分かれます。風景の中に小さく人を置くのではなく、女性の身体を画面の中心に据えた構図こうずです。

作品の見どころ

幅は約74センチ。油彩ゆさい画のような存在感がありますが、紙に描かれた水彩です。所蔵館は、広く塗った色を重ねる英国の水彩技法に注目しています。空と海に広がる灰色や褐色かっしょくの層に対して、明るい前掛けが浮かび、歩く姿を強く見せています。

制作背景

題材は英国北東部の漁村で見た女性たちですが、制作はアメリカへ戻った後の1883年です。ホーマーは1881〜1882年にカラーコーツで暮らし、漁に関わる女性の仕事を描きました。現地での観察を持ち帰り、一人の歩みにまとめ直した作品として、海辺の風景と身体の関係を見られます。

作品情報

材質・技法
水彩・黒鉛、オフホワイトの織紙
所蔵
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
目録番号
54.183

出典・画像について

画像:ウィンスロー・ホーマー《砂州の内側》/砂州の内側 — ウィンスロー・ホーマー / The Metropolitan Museum of Art; Gift of Louise Ryals Arkell, in memory of Bartlett Arkell, 1954, 54.183
画像の出典 / The Met Open Access / CC0 1.0(画像情報:2026-10-16 確認)
全景を比例縮小しています。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。