横へ伸びる子どもたちの列をたどると、左端で手が離れ、転ぶ姿が見えてきます。楽しい遊びの一瞬に、力を合わせることの難しさまで重なる絵です。
何が描かれているか
子どもたちが手をつなぎ、長い列をつくって走っています。遊びの名前は「スナップ・ザ・ウィップ」。勢いよく曲がる列が鞭のようにしなり、端の子ほど振り回されます。左を見ると、そのつながりが切れ、地面へ転んだ子がいます。
作品の見どころ
腕が横へ伸びる一方、脚は前後に開き、身体は少しずつ別の方向へ傾きます。草地の細かな花と赤い校舎は静かな背景ですが、子どもたちの輪郭は一続きの波のようです。動きをそろえる楽しさと、そろいきらない危うさが、同じ列の中にあります。
制作背景
メトロポリタン美術館は、この遊びの協力と連携を、南北戦争後に国を再び結び合わせる課題と重ねて解説しています。校舎のある田園には、都市化の中で失われつつあった暮らしへの郷愁も読み取っています。子どもの遊びを入口に、当時の大人たちが望んだ未来まで見えてくる作品です。
出典・画像について
画像:ウィンスロー・ホーマー《スナップ・ザ・ウィップ(手つなぎ遊び)》/スナップ・ザ・ウィップ(手つなぎ遊び) — ウィンスロー・ホーマー / The Metropolitan Museum of Art; Gift of Christian A. Zabriskie, 1950, 50.41
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