1920年
75〜76歳頃

アクセリ・ガッレン=カッレラの肖像

画家 イリヤ・レーピン →
Portrait of A. Gallen-Kallela / フィンランド国立美術館/アテネウム美術館
口ひげとパイプ、手を重ねる姿が、明るい背景に現れる。顔に集まる細かな線と、衣服の広い筆跡を見比べてみたい肖像である。

何が描かれているか

口ひげをたくわえた男性が、パイプをくわえて座っている。顔は正面に近い向きで、両手は身体の前に重なる。背景は明るく、人物の周囲には余白に近い部分も残る。
顔のしわや目、口ひげは細かく描かれ、衣服や腕には幅のある筆跡が見える。輪郭りんかくのすべてを同じ強さで囲まず、線と色の重なりから姿を表している。

作品の見どころ

初めは目と口ひげを見て、そこからパイプへ目を移してみたい。顔の細部を追ったあと、手の置き方まで見ると、胸から上だけを示す肖像とは違う姿勢が分かる。
顔の描き込みと、衣服の大きな色の面を比較するのもよい。細かい場所と軽く残した場所が同じ画面にあり、見る距離を変えると目につく部分が変わる。

制作背景

所蔵館は1920年の油彩ゆさい画として記録し、モデルを画家アクセリ・ガッレン=カッレラとする。フィンランドの画家を描いたこの肖像は、レーピンが75〜76歳頃の作品である。
アテネウム美術館の所蔵作品で、縦100cm、横81cmのカンヴァスに描かれている。本人の性格や二人の会話を推測で補わず、顔、手、筆跡の違いから晩年の肖像を紹介する。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
フィンランド国立美術館/アテネウム美術館
目録番号
A II 1403
位置づけ
フィンランドの画家を描いた晩年の肖像。

出典・画像について

画像:Ilya Repin《アクセリ・ガッレン=カッレラの肖像》/アクセリ・ガッレン=カッレラの肖像 — Ilya Repin / Finnish National Gallery / Jenni Nurminen
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-10-08 確認)
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