何が描かれているか
口ひげをたくわえた男性が、パイプをくわえて座っている。顔は正面に近い向きで、両手は身体の前に重なる。背景は明るく、人物の周囲には余白に近い部分も残る。
顔のしわや目、口ひげは細かく描かれ、衣服や腕には幅のある筆跡が見える。輪郭のすべてを同じ強さで囲まず、線と色の重なりから姿を表している。
作品の見どころ
初めは目と口ひげを見て、そこからパイプへ目を移してみたい。顔の細部を追ったあと、手の置き方まで見ると、胸から上だけを示す肖像とは違う姿勢が分かる。
顔の描き込みと、衣服の大きな色の面を比較するのもよい。細かい場所と軽く残した場所が同じ画面にあり、見る距離を変えると目につく部分が変わる。
制作背景
所蔵館は1920年の油彩画として記録し、モデルを画家アクセリ・ガッレン=カッレラとする。フィンランドの画家を描いたこの肖像は、レーピンが75〜76歳頃の作品である。
アテネウム美術館の所蔵作品で、縦100cm、横81cmのカンヴァスに描かれている。本人の性格や二人の会話を推測で補わず、顔、手、筆跡の違いから晩年の肖像を紹介する。