1827年
47歳頃

ホメロス礼賛

画家 アングル →
L’Apothéose d’Homère / ルーヴル美術館
古代ギリシャの詩人ホメロスが中央に座り、翼のある人物から冠を授けられる。周囲には文学、芸術、思想の歴史に関わる。

何が描かれているか

古代ギリシャの詩人ホメロスが中央に座り、翼のある人物から冠を授けられる。周囲には文学、芸術、思想の歴史に関わる多くの人物が集まり、階段の下には『イリアス』と『オデュッセイア』を表す女性像がいる。特定の一日を描く場面ではなく、後の時代にも続くホメロスの名声を、異なる時代の人物を一堂に集めて示した絵である。

作品の見どころ

神殿を思わせる建物の柱と階段が、画面を左右に整える。中心のホメロスから横へ視線を動かすと、一人ひとりの姿勢や衣装が違っていても、全体が一つの集まりに見える。冠を授ける人物と、足元に並ぶ二人の女性像が縦の軸を作る。大人数を描きながら、誰を中心として見ればよいかをはっきり示す構図こうずである。

制作背景

ルーヴル美術館は1827年の作品として記録する。アングルはルーヴル宮の天井を飾るためにこの大作を制作した。1855年には天井から外され、その後の展示場所が変わった。古代の詩人を近代までの芸術家の源として称える主題は、アングル自身が考えた芸術のつながりも示す。人物の選択を、歴史上の実際の集会として受け取らないようにしたい。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ルーヴル美術館(INV 5417)

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jean-Auguste-Dominique Ingres《ホメロス礼賛》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。複製写真と所蔵館規程は法域で扱いが異なる可能性があります。
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