1814年
34歳頃

グランド・オダリスク

画家 アングル →
La Grande Odalisque / ルーヴル美術館
寝台に横たわる女性が背を向け、顔だけをこちらへ向ける。青い布、頭飾り、羽根の扇などが周囲に置かれ、題名はオスマ。

何が描かれているか

寝台に横たわる女性が背を向け、顔だけをこちらへ向ける。青い布、頭飾り、羽根の扇などが周囲に置かれ、題名はオスマン帝国の宮廷に結びつけられた女性像を指す。実在の生活を記録した絵としてではなく、当時のヨーロッパで作られた異国趣味のイメージとして見る必要がある。長く伸びた背中が、人物の存在を画面いっぱいに広げる。

作品の見どころ

背から腰へ続く線は、実際の人体より長く感じられる。厳密な解剖学的正確さより、途切れない輪郭りんかくと平らに近い肌の美しさを優先した表現である。白い肌に青い布と暗い背景が接し、色の境目が形をはっきり見せる。顔の穏やかな視線と伸ばした体を見比べると、人物が静止していても、画面にゆっくりした動きが生まれる。

制作背景

ルーヴル美術館は1814年の作品として登録する。アングルはローマに滞在していた時期にこの絵を描いた。1819年のサロンでは身体の比率が批判されたが、現在はその意図的な変形も作品の特徴として語られる。異国を想像で表した図像である点も含め、描かれた女性を現実の文化の説明として受け取らないことが大切である。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ルーヴル美術館(RF 1158)

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jean-Auguste-Dominique Ingres《グランド・オダリスク》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。複製写真と所蔵館規程は法域で扱いが異なる可能性があります。
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