ブロイ公妃の肖像
画家 アングル →Princesse de Broglie / メトロポリタン美術館
ブロイ公妃ポーリーヌが、青い絹のドレスをまとって立つ。肩には白いレースが広がり、胸や手には宝飾品が見える。室内。
何が描かれているか
ブロイ公妃ポーリーヌが、青い絹のドレスをまとって立つ。肩には白いレースが広がり、胸や手には宝飾品が見える。室内の暗い背景を前に、明るい肌と青い衣装が強く浮かぶ。人物は少し体をひねり、こちらを静かに見つめる。衣装の記録としても細かいが、姿勢と表情を通して一人の人物が目の前にいるように感じさせる。
作品の見どころ
青い布には光を受ける明るい部分と、折れ目の深い影がある。白いレースは輪郭が細かく、なめらかな肌と異なる質感で描かれる。手元の飾りから顔へ目を戻すと、衣装の華やかさと控えめな表情の差に気づく。大きな色面の中に細部を置き、遠くから見たまとまりと、近くで見る精密さを両立させている。
制作背景
メトロポリタン美術館は制作時期を1851~1853年とする。公妃はアングルの肖像のモデルとなった後、若くして亡くなった。作品の細部を読むときも、人物の内面や運命を絵の表情から直接読み取ったことにしない。アングルが熟年期に続けた肖像制作の一例であり、線の正確さと絹の光沢への関心がよく分かる。
出典・画像について
画像:Jean-Auguste-Dominique Ingres《ブロイ公妃の肖像》/The Metropolitan Museum of Art / Open Access
提供元のCC0 / Open Access表示に基づき掲載。
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