ロジェとアンジェリカ
画家 アングル →Roger délivrant Angélique / ルーヴル美術館
翼のある馬に乗った騎士ロジェが、海の怪物へ槍を向ける。岩にはアンジェリカがつながれ、救いを待っている。物語はア。
何が描かれているか
翼のある馬に乗った騎士ロジェが、海の怪物へ槍を向ける。岩にはアンジェリカがつながれ、救いを待っている。物語はアリオストの叙事詩『狂えるオルランド』に由来する。怪物そのものは暗い水辺にいて、騎士、女性、馬が斜めの線で結ばれる。危機から救出へ移る一瞬を、一枚の絵の中に収めた物語画である。
作品の見どころ
左上から右下へ下がる馬と、岩に立つ女性の縦の姿が交差する。騎士の槍を追うと、画面の暗い部分へ視線が向かい、そこに潜む怪物に気づく。明るい肌と白い馬は背景から浮かび、離れた二人の距離を強調する。登場人物の表情だけでなく、体の向きと空間の広がりで、救出がまだ終わっていない緊張を伝えている。
制作背景
ルーヴル美術館は1819年のサロンへの出品を記録する。この作品はヴェルサイユ宮殿のための依頼から生まれた。アングルは同じ主題を後にも描いたため、別の美術館にある《ロジェとアンジェリカ》と混同しないようにしたい。神話画のように見えて、出典はルネサンス期の文学である。古典だけに限られない題材選びが分かる。
出典・画像について
画像:Jean-Auguste-Dominique Ingres《ロジェとアンジェリカ》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。複製写真と所蔵館規程は法域で扱いが異なる可能性があります。
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