1908–1909年
41〜43歳頃

青い山

画家 ワシリー・カンディンスキー →
Der blaue Berg (Blue Mountain) / グッゲンハイム美術館
青い山、赤と黄の木、騎馬の人物を、自然の色から離れた大きな色面でまとめた作品。

何が描かれているか

中央に青い山がそびえ、左右を赤と黄の木々が囲んでいます。手前には馬に乗った人物たちが並び、画面の下を横へ進むように見えます。山や木の形は簡単に整理され、自然の細かな陰影よりも、大きな色のかたまりが前に出ています。山と木々の間に小さな騎手が置かれています。

作品の見どころ

山を青く、木々を強い赤や黄で描くことで、見慣れた風景が現実の眺めから離れていきます。山と人物の大きさを比べると、人の動きより色の広がりが画面を動かしているようです。騎手はまだ読み取れる一方、顔や衣服の細部は主役になっていません。《青騎士》と並べて、緑の丘にいた一人の騎手が、色面の中を進む複数の人物へ変わったことに注目すると、初期の展開がよく分かります。

制作背景

グッゲンハイム美術館は制作年を1908〜1909年としています。題材が残っていても、自然の色や正確な立体感に従う必要はないという方向を示す作品です。のちに同じ画家が描く、何かの形を特定しにくい絵へいきなり飛ぶのではなく、山、木、騎手を色の関係へ置き換える段階として見ることができます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
グッゲンハイム美術館
目録番号
41.505

出典・画像について

出典:グッゲンハイム美術館 2021年展資料(2026-09-28 確認)
画像:ワシリー・カンディンスキー《青い山》/Gryffindor(Commons提供)
画像の出典 / Public Domain(地域条件あり) / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
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この画家について本で読む

カンディンスキー 世界は鳴りひびく
宇都宮美術館ほか 編 / マイブックサービス
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