1911年
44〜45歳頃

コンポジション IV

画家 ワシリー・カンディンスキー →
Komposition IV / クンストザムルングNRW
山や騎手を思わせる形を残しつつ、黒い線と鮮やかな色で大きな画面を組み立てた作品。

何が描かれているか

明るい地の上で赤、黄、青が広がり、黒い線が画面を斜めに横切っています。右側には青い山のような形が見えます。左の重なった線や色からは、馬や騎手を思わせる姿を探すこともできます。ただし、場面全体を一つの風景として読み切るのは難しく、色と線がそれぞれの方向へ動く構成になっています。

作品の見どころ

左右を比べると、左側では線が密にぶつかり、右側では大きな色面がゆったり広がります。この差によって、騒がしい場所と静かな場所を行き来するような見方ができます。黒い線は物の輪郭りんかくを示すだけでなく、画面を分けたり、視線を引っぱったりします。題名の「コンポジション」は構成を意味する言葉です。物の名前を当てることと同じくらい、線の向きや色の重さを比べることが鑑賞の手がかりになります。

制作背景

1911年に油彩ゆさいとテンペラで描かれた、幅約2.5メートルです。まだ風景や人物を連想できる段階ですが、それらは色や線の関係を作る要素へ変わっています。後の《コンポジション VI》《コンポジション VII》と並べると、物語の手がかりが次第に見分けにくくなる過程を追えます。

作品情報

材質・技法
油彩・テンペラ、カンヴァス
所蔵
クンストザムルングNRW
目録番号
1013

出典・画像について

出典:クンストザムルングNRW 作品記録(2026-09-28 確認)
画像:ワシリー・カンディンスキー《コンポジション IV》/Commons掲載の忠実な複製(撮影者の記載なし)
画像の出典 / Public Domain(地域条件あり) / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
Commons個別ページのPD-Art / Public domain表示に基づく忠実な複製。
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この画家について本で読む

カンディンスキー 世界は鳴りひびく
宇都宮美術館ほか 編 / マイブックサービス
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