1910年
43歳頃

画家 ワシリー・カンディンスキー
The Cow (Die Kuh) / レンバッハハウス美術館
牛を周囲の色へ溶かし、何が描かれたかより色と形の響きを前へ出した。

何が描かれているか

黄白色の牛と乳を搾る人物が、山、家、色の帯の中へ溶け込む。
題名は《牛》。形を一つずつ探すだけでなく、色の広がり、線の方向、空白の配分を追うと、画面がどの順序で見えるよう組み立てられたかが分かる。

作品の見どころ

牛を周囲の色へ溶かし、何が描かれたかより色と形の響きを前へ出した。
近くでは筆触や色面の境界を、少し離れてからは全体の重心を見るとよい。写実から離れた部分も省略ではなく、視線の速度や強弱を調整する積極的な選択として働く。視線を往復させると、形の反復と差がより明確になる。

制作背景

1910年の作品。レンバッハハウス美術館の記録を基準に、技法は「油彩ゆさい、カンヴァス」として整理した。制作年に幅がある場合は、所蔵先の表記を保ち、単年へ決めつけていない。
原題は「The Cow (Die Kuh)」。後の様式名だけで説明を終えず、この時点で画家が何を残し、何を変えたかに注目する。作品から直接読めない心理や象徴は断定していない。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
レンバッハハウス美術館
位置づけ
牛を周囲の色へ溶かし、何が描かれたかより色と形の響きを前へ出した。

出典・画像について

出典:レンバッハハウス 作品記録・解説2026-09-14 確認)
画像:Wassily Kandinsky》/牛 — Wassily Kandinsky / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

カンディンスキー 世界は鳴りひびく
宇都宮美術館ほか 編 / マイブックサービス
日本各地の所蔵作を集め、具象から抽象へ進む画業と、日本での受容をたどる展覧会図録です。
楽天ブックスで見る →