1912年
45歳頃

モスクワの貴婦人

画家 ワシリー・カンディンスキー
Lady in Moscow / レンバッハハウス美術館
都市の現実と内面の像を一画面で衝突させ、見える街を心理的な空間へ変えた。

何が描かれているか

街路に立つ女性の周囲で、馬車、人物、建物、黒い円が色の断片へほどける。
題名は《モスクワの貴婦人》。形を一つずつ探すだけでなく、色の広がり、線の方向、空白の配分を追うと、画面がどの順序で見えるよう組み立てられたかが分かる。

作品の見どころ

都市の現実と内面の像を一画面で衝突させ、見える街を心理的な空間へ変えた。
近くでは筆触や色面の境界を、少し離れてからは全体の重心を見るとよい。写実から離れた部分も省略ではなく、視線の速度や強弱を調整する積極的な選択として働く。視線を往復させると、形の反復と差がより明確になる。

制作背景

1912年の作品。レンバッハハウス美術館の記録を基準に、技法は「油彩ゆさい、カンヴァス」として整理した。制作年に幅がある場合は、所蔵先の表記を保ち、単年へ決めつけていない。
原題は「Lady in Moscow」。後の様式名だけで説明を終えず、この時点で画家が何を残し、何を変えたかに注目する。作品から直接読めない心理や象徴は断定していない。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
レンバッハハウス美術館
位置づけ
都市の現実と内面の像を一画面で衝突させ、見える街を心理的な空間へ変えた。

出典・画像について

出典:レンバッハハウス 作品記録・解説2026-09-14 確認)
画像:Wassily Kandinskyモスクワの貴婦人》/モスクワの貴婦人 — Wassily Kandinsky / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
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この画家について本で読む

カンディンスキー 世界は鳴りひびく
宇都宮美術館ほか 編 / マイブックサービス
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