明るい青の中に、生物を思わせる色とりどりの形が浮かぶパリ時代の作品。
何が描かれているか
空を思わせる明るい青が画面全体へ広がり、その中に、色とりどりの小さな形が浮かんでいます。丸い体に突起を持つもの、内部が区切られたもの、細い部分が曲がるものなど、輪郭はそれぞれ違います。動物や微生物のようにも見えますが、実在する生き物を分類して並べた図ではありません。大きな青の広がりの中で、各々の形が独立した存在感を持っています。
作品の見どころ
小さな形を一つずつ見ると、内部にも線、点、色分けがあり、一つの形だけで小さな絵のようです。次に全体へ目を戻すと、それらが互いに離れ、軽く漂う印象になります。《コンポジション X》の黒い地とは対照的に、明るい青が空間の広さを感じさせます。この青は撮影の背景ではなく、作品そのものの色です。晩年の抽象画を、難しい記号の集まりではなく、形と色の違いを発見する場として見ることができます。
制作背景
1940年、フランスで制作されました。ポンピドゥー・センターの解説は、晩年の生物的な形と、この画面の開放的な印象に注目しています。騎手や町から、円や直線を経て、自由な形へ至る変化を示します。
出典・画像について
画像:ワシリー・カンディンスキー《空の青》/Jvillafruela
撮影:Jvillafruela、CC BY-SA 4.0。表示サイズ調整のみ。 米国での作品著作権は別途確認が必要です。国・地域によって扱いが異なります。
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この画家について本で読む
カンディンスキー 世界は鳴りひびく
宇都宮美術館ほか 編 / マイブックサービス
日本各地の所蔵作を集め、具象から抽象へ進む画業と、日本での受容をたどる展覧会図録です。
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