1907〜1908年
45〜46歳頃

ひまわり

画家 グスタフ・クリムト →
Sonnenblume / ベルヴェデーレ美術館
一輪の花が、人物のように画面の中央を占めます。緑の背景にも金属を使った、1907〜1908年の植物画です。

何が描かれているか

一輪の大きなひまわりが、正方形の画面の中央に立っている。花の頭は少し傾かしき、茎の左右に広い葉が重なる。足元には小さな赤、白、青の花が集まり、その後ろは細かな緑の葉で覆われている。
空や遠い山は見えない。背景の葉が画面の端まで広がるため、中央の花の輪郭りんかくが、人物の立ち姿のように感じられる。長く下がる葉を服に見立てて眺めると、肖像画との意外なつながりも探せる。

作品の見どころ

葉の大きな形と、周囲の小さな点を比べてみよう。中央では長めの筆の跡が花や葉を形づくり、背景では細かな色が密に重なっている。同じ緑でも、塗り方の違いで花と周囲が分かれる。
所蔵館の技術調査によると、背景には真鍮の箔を敷き、その上に緑の色と金・プラチナなどの細片を重ねた。花そのものとは材料の扱いを変えており、緑の風景にも金属が使われている。

制作背景

現在のベルヴェデーレの目録は、本作を1907〜1908年の作品としている。アッター湖周辺で描かれた植物画の一つで、《ひまわりのある農家の庭》とは別の絵だ。
花をエミーリエ・フレーゲの姿に重ねる解釈も紹介されている。ただし特定の人物の肖像と確定したものではなく、花を人の姿へ見立てる読み方として受け止めたい。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい、金箔
寸法
110 × 110 cm
所蔵
ベルヴェデーレ美術館
目録番号
10500

出典・画像について

画像:Gustav Klimt《ひまわり》/Gustav Klimt / Belvedere, Wien — Foto: Johannes Stoll / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC BY-SA 4.0(画像情報:2026-10-01 確認)
取得した全景を保持。長辺2400px以内で等比縮小。色補正・背景除去・生成AI処理なし。
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