1904年(1907年に加筆)
42歳頃(加筆時45歳頃)

水蛇I(女友達)

画家 グスタフ・クリムト →
Freundinnen (Wasserschlangen I) / ベルヴェデーレ美術館
油彩ゆさいの大作とは異なる、羊皮紙に描かれた小さな作品。金属箔と淡い色を重ね、水の中の女性たちを表しています。

何が描かれているか

二人の女性が、水草のような曲線に囲まれて寄り添っている。一人は顔をこちらに向け、もう一人は背中を見せる。肌の部分は淡く、髪や身体の周りは金色と細かな模様で埋められている。右下には、大きな目の魚も見える。
題名の「水蛇」は、海にいる実際の蛇を写したという意味ではない。所蔵館は、人間の姿をした水の精のような存在として説明している。身体の輪郭りんかくと水草の線が入り交じるところを見ると、人物と周囲の境目が曖昧に感じられる。

作品の見どころ

材料は、動物の皮を加工した羊皮紙だ。所蔵館の技術調査では、肌の部分に素材の自然な色を残しているとされる。明るい身体を白い絵の具だけで作ったものと決めず、下地そのものの働きにも目を向けたい。
水彩やグアッシュ、鉛筆に、金・銀などの金属を組み合わせている。髪の細い線と、身体の斑点はんてんや円を比べてみよう。小さな画面に異なる質感が集まり、流れる身体と平らな模様が一つに見える。

制作背景

ベルヴェデーレの作品欄は1904年制作、1907年に加筆と記録する。変化前の写真もあり、髪や衣服の形を改めた過程を技術調査が説明している。
本作の大きさは50×20センチ。縦長の羊皮紙の全体を見て確かめられる。

作品情報

材質・技法
羊皮紙に水彩、グアッシュ、鉛筆、金・銀・プラチナ・真鍮
寸法
50 × 20 cm
所蔵
ベルヴェデーレ美術館
目録番号
5077

出典・画像について

画像:Gustav Klimt《水蛇I(女友達)》/Gustav Klimt / 美術書からの忠実な複製 / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
Public Domain表示の忠実な複製です。複製画像の扱いは国・地域で異なります。取得した全景を保持。元の縦長画像をそのまま保持。色補正・背景除去・生成AI処理なし。
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