痩せた人の首と肩を、周りから伸びる多くの手が支える。
何が描かれているか
痩せた人の首と肩を、周りから伸びる多くの手が支える。顔は下を向き、助ける側の顔は見えない。手の数と方向だけで、人々が一人を支える行動を示した。原題は「ロシアを助けよう」。ロシアの飢饉に対する支援を呼びかけるポスターとして作られた。画面を見て最初に届くのは国名より、弱った体とそこへ向かう手の動きだ。
作品の見どころ
リトグラフの黒い線は首元を細く、手を大きく描く。何本もの指が画面の外から入るため、助け手は紙の外にも続くように見える。服や場所をほとんど描かず、求める人と応じる人の関係だけを残した。版画として同じ図を多く刷れる形式は、展示室だけでなく街で人に訴えるポスターに向いていた。顔を知らない相手を助けるという主題が、構図そのものに含まれている。
制作背景
1921年の作品で、ケルンのコルヴィッツ美術館は国際的な飢餓救済を呼びかけたポスターと説明する。画家はこの時期、戦争後の困窮を扱う実践にも関わった。掲載画像はクリーブランド美術館所蔵の版で、同館はリトグラフ、公開画像をCC0と記録する。文字の有無や刷りの状態は版ごとに異なり得るため、ここでは画像に見える人物と手を中心に読む。
出典・画像について
画像:Käthe Kollwitz《ロシアを助けよう》/The Cleveland Museum of Art
The Cleveland Museum of Art。CC0 / Cleveland Museum of Art Open Access。
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