1907年
40歳頃

戦場

画家 ケーテ・コルヴィッツ →
Schlachtfeld / デンマーク国立美術館(コペンハーゲン)
暗い野で女性が身をかがめ、地面の人物を見つめる。

何が描かれているか

暗い野で女性が身をかがめ、地面の人物を見つめる。空には光が残るが、地上の顔をすぐには見分けられない。戦いの最中を描く《進撃》とは違い、ここでは争いが終わった後の静けさが広がる。女性の手元から横たわる体へ視線を移すと、広い戦場の中で一人を探す行為が中心だと分かる。何を見つけたのかを急いで決めず、その距離を見ていたい。

作品の見どころ

画面の下半分には濃い影があり、上の水平な光と対照を作る。線を重ねたエッチングは、人物を輪郭りんかくだけで描くのではなく、暗さの中から少しずつ現す。女性の衣服と地面の境は曖昧で、立っている人と倒れた人が同じ場所に沈む。端の広い白い紙まで含めると、版画はんがの印刷面は一つの窓のように見える。余白は展示室の壁ではなく、所蔵版の紙である。

制作背景

《農民戦争》の第6図で、ケルンの美術館は連作れんさくを1908年に刊行された七枚のエッチングとする。題材は16世紀の農民反乱だが、この図は勝敗の説明より、戦闘後に残された人へ目を向ける。掲載画像はデンマーク国立美術館が1907年の作品として公開する所蔵版。作品の制作年と連作の刊行年を分けて示した。

作品情報

材質・技法
エッチング
所蔵
デンマーク国立美術館(コペンハーゲン)
目録
KKS1989-171

出典・画像について

出典:所蔵館・専門館資料 / 連作全体の解説(2026-09-28 確認)
画像:Käthe Kollwitz《戦場》/Wikimedia Commons / Statens Museum for Kunst
画像の出典 / Public Domain Mark / Wikimedia Commons(画像情報:2026-09-28 確認)
Wikimedia Commons / Statens Museum for Kunst。Public Domain Mark / Wikimedia Commons。
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ケーテ・コルヴィッツの肖像
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