1921–1922年
55歳頃

志願兵

画家 ケーテ・コルヴィッツ →
Die Freiwilligen / シュテーデル美術館(フランクフルト)
若者たちが身を寄せ、同じ方向へ進む。

何が描かれているか

若者たちが身を寄せ、同じ方向へ進む。左端には骸骨を思わせる死の姿があり、青年たちの上には光の筋が走る。題名は《志願兵》。彼らは自分の意志で歩いているようでも、列の行き先を知ると軽い出発の場面には見えなくなる。一人だけを取り出して見ると表情は異なるが、肩と肩が接して大きな流れになっている。初めに左端と中央を見比べたい。

作品の見どころ

木を彫って刷った黒い面が人物を一つの塊にし、白い線が額や肩を走る。背景の説明はほとんどなく、地面や建物より列の方向が強調される。紙の横長の形に沿って視線が進むため、見る人も集団の動きに巻き込まれる。明るい筋は希望の光だけではなく、勢いをつける視覚的な働きもする。黒い姿に戻って見ると、画面の明暗は単純な善悪に分かれない。

制作背景

《戦争》第2図。ケルンの美術館は、制作中のメモを根拠に、画家の息子ペーターとその友人たちが念頭にあったと説明する。ただし掲載する版画はんがを彼らの個別肖像として断定しない。画家自身も当初は戦争への姿勢が変化する途中にあり、連作れんさくはその後の反戦の思いを形にした。画像はシュテーデル美術館所蔵の一枚で、連作は1923年に刊行された。

作品情報

材質・技法
木版画
所蔵
シュテーデル美術館(フランクフルト)
目録
SG 4284

出典・画像について

出典:所蔵館・専門館資料 / 連作全体の解説(2026-09-28 確認)
画像:Käthe Kollwitz《志願兵》/Städel Museum
画像の出典 / Public Domain / Städel Museum(画像情報:2026-09-28 確認)
Städel Museum。Public Domain / Städel Museum。
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ケーテ・コルヴィッツの肖像
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