1893–1897年(連作)
30歳頃

終末

画家 ケーテ・コルヴィッツ →
Ende / デンマーク国立美術館(コペンハーゲン)
暗い室内の床に、人々が横たわる。

何が描かれているか

暗い室内の床に、人々が横たわる。奥に立つ人もいるが、直前の突撃の勢いは消えている。題名は《終末》。連作れんさくの最後で、蜂起の結果を勝利として描かない。床を横切る体と、出入口の近くに立つ体を見比べると、同じ部屋にいる人々の立場の違いが分かる。画面の暗部が広く、目が慣れるまで何人いるのかもつかみにくい。

作品の見どころ

天井の梁や壁には細い線が重なり、部屋そのものが重くのしかかる。手前の体は明るく、奥へ行くほど暗くなるため、見る人は床から室内の深みへ目を移す。エッチングならではの濃淡が、悲劇を説明文なしに伝える。紙の外側の余白は静かでも、印刷された四角い場面には逃げ道が少ない。白い面の残し方まで確かめると、暗さの中に距離がある。

制作背景

六枚の《織工の蜂起》は、貧困、死、計画、行進、攻撃、そしてこの場面へ進む。ケルンの美術館は、画家が特定の1844年の蜂起を正確に復元したのではなく、19世紀末の社会問題を映したと説明する。最後に倒れた人を描くことで、抵抗の代償も見せた。画像はデンマーク国立美術館が公開した所蔵版を用い、額や展示室の壁は含めていない。

作品情報

材質・技法
エッチング
所蔵
デンマーク国立美術館(コペンハーゲン)
目録
KKS19698

出典・画像について

出典:所蔵館・専門館資料 / 連作全体の解説(2026-09-28 確認)
画像:Käthe Kollwitz《終末》/Wikimedia Commons / Statens Museum for Kunst
画像の出典 / Public Domain Mark / Wikimedia Commons(画像情報:2026-09-28 確認)
Wikimedia Commons / Statens Museum for Kunst。Public Domain Mark / Wikimedia Commons。
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