1889年
35〜36歳

揺りかごを揺らす女

画家 フィンセント・ファン・ゴッホ
La Berceuse / メトロポリタン美術館
同じ絵が5点ある。どれを自分のものにするか選んだのは、描かれた本人だった。ゴッホは彼女について「いちばん良いものを取った」と言っている。見る目があった、というのである。連作れんさくを始めたのはアルルで倒れる直前の1888年12月、仕上げたのは病を挟んだ翌年の初め。心を病んだ時期をまたいで、子守唄の絵を描き続けていた。

何が描かれているか

花模様の壁を背に、緑の服の女性が椅子に座っている。両手は膝の上に置かれ、1本の紐を握っている。
紐の先は画面の外にある。揺りかごにつながっているのだ。題の「ラ・ベルスーズ」はフランス語で、子守唄という意味と、揺りかごを揺らす人という意味の両方を持つ。

作品の見どころ

5点のうちどれを取るか、彼女は自分で選んだ。ゴッホはその選択について「彼女は見る目があって、いちばん良いものを取った」と言い残している。描かれた本人が、画家の目から見ても最良の1点を見分けたことになる。
制作の時期が重い。ゴッホがこの連作を始めたのは1888年12月、アルルで倒れる直前だった。仕上げたのは翌1889年の初めである。体調を崩した時期をはさんで、同じ主題を5点にわたって描き続けていた。

制作背景

1888年12月に描き始め、翌1889年の初めに完成した。35歳のときである。
題の「ラ・ベルスーズ」はフランス語で、子守唄という意味と、揺りかごを揺らす人という意味の両方を持つ。女性が手にしている紐は、画面の外にある揺りかごにつながっており、題はそこから来ている。

作品情報

寸法
92.7 × 73.7 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)822室
目録
1996.435

出典・画像について

画像:フィンセント・ファン・ゴッホ揺りかごを揺らす女》/The Metropolitan Museum of Art, New York
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-03 確認)
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