白い布に包まれた幼いイエスを、マリア、ヨセフと羊飼いたちが囲んでいる。
何が描かれているか
白い布に包まれた幼いイエスを、マリア、ヨセフと羊飼いたちが囲んでいる。左のマリアは手を合わせ、右のヨセフは赤い衣の中から明かりを支える。周囲の人々は贈り物を持ち、子どもを静かに見下ろす。家畜小屋の大きな景色を描くより、赤子を中心に寄り集まる顔と手が主役になる。
作品の見どころ
画面の端から人物の視線を追うと、どれも中央下の子どもへ向かう。明るい布と赤い衣が目印になり、背景の暗さの中でも人物の位置を見失わない。奥で帽子に手を添える羊飼いの微笑みは、場面を厳粛なだけのものにしない。子どもを囲む半円に近い配置が、身近な家族の訪問のような温かさを作る。
制作背景
ルーヴル美術館は1644年頃の油彩画として登録する。羊飼いの礼拝はキリスト誕生に続く主題で、この作品でも羊飼いたちが生まれた子を訪ねる。作品は後の修復以前に下部や右側が縮められ、上部に原作ではない帯が加えられたことを同館が記録する。いま見える画面の形にも保存の歴史があるため、描かれた場面と現存する状態を分けて考えられる。
出典・画像について
画像:Georges de La Tour《羊飼いたちの礼拝》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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