1645年
52歳頃

悔悛する聖ペテロ

画家 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール →
Saint Peter Repentant / クリーブランド美術館
暗い室内に年配の聖ペテロが座り、両手を組んでいる。

何が描かれているか

暗い室内に年配の聖ペテロが座り、両手を組んでいる。脇には鶏がいて、足元の明かりが顔と手を照らす。福音書ではペテロがイエスを知らないと三度言い、鶏の鳴き声で自分の言葉を思い出す。画面はその出来事の最中ではなく、後になって悔やむ時間を描いている。鶏は物語を知るための小さな手掛かりになる。

作品の見どころ

ペテロの赤い目と開いた口から、不安や眠れない時間が伝わるように見える。炎は強くても、部屋全体は照らさない。人物の衣服も背景も暗い色へ溶け、表情と手を中心に見ることになる。剣や劇的な身振りを置かず、座る老人の姿に気持ちの変化を預けた。静かな体勢と内側の動揺が同時に感じられる。

制作背景

クリーブランド美術館は1645年の油彩ゆさい画として登録し、鶏をペテロの否認を示す印と解説する。同館のオープンアクセス画像はCC0として公開され、作品と画像の条件が確認できる。マグダラのマリアを描いた夜景と同じく、悔いという目に見えない出来事を、人物の姿勢、近くにある物、限られた光で伝える作品だ。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
クリーブランド美術館

出典・画像について

出典:クリーブランド美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Georges de La Tour《悔悛する聖ペテロ》/Cleveland Museum of Art / Open Access
画像の出典 / CC0 / Open Access(画像情報:2026-09-26 確認)
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 再発見された神秘の画家
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