1891〜1892年
26〜28歳頃

ムーラン・ルージュに入るラ・グーリュ

画家 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック →
La Goulue at the Moulin Rouge / ニューヨーク近代美術館
こちらへ進むラ・グーリュと、左右で途中まで見える同行者。人物の切り取り方が、近さを感じさせる油彩ゆさいです。

何が描かれているか

中央に立つのは、踊り子ラ・グーリュことルイーズ・ウェベールです。大きく開いた衣服の胸元と、首の黒いリボンが目立ちます。左右には妹と恋人が付き添っていますが、二人の体は画面の端で途中までしか見えません。

作品の見どころ

顔だけでなく、髪型、首の飾り、衣服の線を見てみてください。太い輪郭りんかくは人物の形を区切り、色を広い面として感じさせます。同行者が端で切れているため、画面の外にも人や空間が続く印象があります。ポスター《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》では踊る姿が中心ですが、この絵では正面から見た姿が主役です。同じ人物の印象が、構図こうずによって変わります。

制作背景

ニューヨーク近代美術館は制作年を1891〜1892年としています。所蔵館の解説は、浅い空間、大胆な切り取り、太い輪郭に、日本の浮世絵やドガの絵を思わせる方法を指摘しています。油彩でも立体を細かく塗り上げるより、線と色のまとまりが強く働いています。舞台のスターを描くときにも、整った理想像だけにせず、特徴のある身振りや装いを残した一例です。

作品情報

材質・技法
油彩、ボード
所蔵
ニューヨーク近代美術館
目録番号
161.1957

出典・画像について

出典:ニューヨーク近代美術館 作品目録(2026-09-29 確認)
画像:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュに入るラ・グーリュ》/Henri de Toulouse-Lautrec / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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この画家について本で読む

「不在」トゥールーズ=ロートレック
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