1895年
30〜31歳頃

ラ・ルヴュ・ブランシュ

画家 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック →
La Revue blanche / シカゴ美術館
文学・芸術雑誌の広告を飾るミシア。帽子、毛皮、模様のある服を、大きな文字と組み合わせています。

何が描かれているか

大きな黒い帽子をかぶった女性が、画面の手前に立っています。首や肩を明るい毛皮が囲み、濃い衣服には赤い小さな模様が散っています。モデルはミシア・ナタンソンです。右上には雑誌名「ラ・ルヴュ・ブランシュ」が置かれ、その下に購読に関する文字が続きます。

作品の見どころ

帽子の黒い大きな形と、毛皮の明るい形を見比べてみてください。人物の顔はその間に小さく置かれ、淡い色のため強く塗り込まれていません。服の赤い模様は、名前や帽子とは違う細かなリズムを作ります。姿全体の輪郭りんかくも滑らかな曲線でつながり、文字と近い距離にあります。色と模様の配置が人物の印象を作っています。

制作背景

1895年に制作されました。ミシアは雑誌の編集に関わるタデ・ナタンソンの妻で、芸術家が集まる社交の中心にいた人物です。ロートレックは歌手や踊り子だけでなく、文筆家や美術家の集まる世界とも関わっていました。劇場のミシアを描いた油彩ゆさいと比べると、広告では背景の描き込みを減らし、装いと文字が前面に出ています。都市の出版文化につながる仕事も見られる作品です。

作品情報

材質・技法
カラー・リトグラフ、ポスター
所蔵
シカゴ美術館
目録番号
1932.1322

出典・画像について

画像:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ラ・ルヴュ・ブランシュ》/Henri de Toulouse-Lautrec / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

「不在」トゥールーズ=ロートレック
三菱一号館美術館 著・編・監修/安井裕雄 監修/小林エリカ 著 / 青幻舎
ロートレックが手元に残した作品群を軸に、世紀末パリと女性たちへのまなざしを136点の図版でたどれる一冊です。
楽天ブックスで見る →