1521〜1523年頃
42歳頃(概算)

ルチーナ・ブレンバーティの肖像

画家 ロレンツォ・ロット →
Ritratto di Lucina Brembati / アッカデミア・カッラーラ(ベルガモ)
夜空の月に、小さな「CI」の文字。モデルの名前を、絵の中で解くことができます。

何が描かれているか

真珠、金の飾り、ふくらんだ袖そで、華やかな頭飾り。ルチーナ・ブレンバーティは、装いの細部まで描き込まれています。胸元へ置いた左手には指輪が見え、その背後の暗い空には小さな月があります。顔だけでなく、周囲にも身元を知る印が隠れています。

作品の見どころ

月を意味するイタリア語「luna」に「CI」を入れると、「Lucina」という名前になります。指輪の紋章も、ブレンバーティ家との結びつきを示します。所蔵館と展覧会の解説が示すこうした手がかりを知ると、装飾だったものが、人物を紹介する言葉として見えてきます。

制作背景

1521〜1523年頃の肖像で、ロットがベルガモで注文を受けていた時期の仕事です。装身具は贅沢を見せるだけでなく、その人を特定する役割も果たしています。月の小ささと胸元の大きな手を見比べると、隠した情報と目立たせた情報の取り合わせが楽しめます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
アッカデミア・カッラーラ(ベルガモ)
目録番号
58AC00068

出典・画像について

画像:Lorenzo Lotto《ルチーナ・ブレンバーティの肖像》/ルチーナ・ブレンバーティの肖像 — Lorenzo Lotto / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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