ルクレティアに着想を得た女性の肖像
画家 ロレンツォ・ロット →Portrait of a Woman inspired by Lucretia / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
女性がこちらへ見せるのは、別の女性を描いた一枚の絵です。肖像の中に、古代ローマの物語が持ち込まれています。
何が描かれているか
華やかな袖の女性が、手にした素描を指し示しています。そこには、短剣を自分へ向ける古代ローマのルクレティアが描かれています。卓上にも文字の書かれた紙があり、本人の顔と、絵や言葉による手がかりが並んでいます。
作品の見どころ
ルクレティアは、性暴力を受けたのち自ら命を絶ったと伝わる人物です。その物語は当時、貞節を語るために用いられました。ここでは、当時の社会が女性に託した価値観として見ておく必要があります。描かれた女性自身の経験や性格を証明するものではありません。
制作背景
モデルの名前は確定しておらず、ルクレティアという同名の女性だった可能性も指摘されています。身ぶりが強く訴えかけてきても、その答えは一つに決まっていません。何を見せ、何を言葉にしようとしているのか、その仕組みを眺める楽しさが残っています。
出典・画像について
画像:Lorenzo Lotto《ルクレティアに着想を得た女性の肖像》/ルクレティアに着想を得た女性の肖像 — Lorenzo Lotto / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
取得した全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。原画像バイトを保全し、縮小派生も全景を保持します。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。