1552〜1556年頃(1555〜1556年とする室内解説もある)
74歳頃(概算)

神殿奉献

画家 ロレンツォ・ロット →
Presentazione di Gesù al tempio / サンタ・カーサ教皇庁美術館(ロレート)
小さな幼子おさなごを囲む人々の上に、広い建築が立ち上がります。ロットの晩年へ、色と距離の変化をたどれる作品です。

何が描かれているか

マリアとヨセフが幼子イエスを神殿へ連れてきた場面です。白い布のある祭壇の周囲に人々が集まり、階段は手前へ広がっています。人物の頭上には柱と暗い奥行きがあり、小さな幼子をめぐる出来事が、大きな建築の下に置かれています。

作品の見どころ

若い時期の祭壇画さいだんがの鮮やかな色を思い出してから、この絵の茶や灰色、白を眺めてみてください。強い色を探すより、白い布と階段、人々の並びの間隔をたどる見方ができます。幼子を見守る場面が、建築に囲まれた静かな集まりとして広がっています。

制作背景

ロットがロレートへ移ったあとの晩年作です。所蔵館は作品票で1552〜1556年頃、展示室の解説では1555〜1556年としています。聖堂の聖歌隊席に関係する仕事として伝わり、各地の依頼主を渡り歩いた画家の生涯を、最後の土地から見渡せる作品です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
サンタ・カーサ教皇庁美術館(ロレート)

出典・画像について

画像:Lorenzo Lotto《神殿奉献》/神殿奉献 — Lorenzo Lotto / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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