1539年
59歳頃(概算)

ロザリオの聖母

画家 ロレンツォ・ロット →
Madonna del Rosario / 市庁舎・紋章の間(チンゴリ)
聖母の上に、十五枚の小さな丸い絵が並びます。大きな祭壇画さいだんがそのものが、祈りながら物語をたどる仕組みです。

何が描かれているか

聖母子せいぼしを囲んで聖人たちが集まっています。頭上の薔薇の茂みには、キリストとマリアの生涯を描く十五の円形画。その下では、聖母がロザリオを差し出し、幼子おさなごは聖人の持つ町の模型へ体を伸ばしています。大きな人物と小さな物語が一枚に組み合わされています。

作品の見どころ

丸い絵には、受胎告知じゅたいこくち、磔刑たっけい、復活など、祈りの中で思い巡らす出来事が描かれています。足元には薔薇の花びらを扱う子どもたちもいます。上の円を順にたどったあと、中央の手の動きや下の遊ぶような動きへ戻ると、違う速さで絵を楽しめます。

制作背景

チンゴリのドメニコ会聖堂のために注文され、1539年に完成しました。地元の守護聖人が町の模型を捧ささげることも、土地との結びつきを伝えます。現在の公式案内では市庁舎の紋章の間での展示が示されており、制作時の聖堂とは区別しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
市庁舎・紋章の間(チンゴリ)

出典・画像について

画像:Lorenzo Lotto《ロザリオの聖母》/ロザリオの聖母 — Lorenzo Lotto / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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