キューピッドが、ヴィーナスの持つ輪へ向かって放尿しています。ふざけた仕草にも、婚礼に結びつく意味がありました。
何が描かれているか
横たわるヴィーナスが、月桂樹の輪を高く持ち上げています。左のキューピッドは、その輪を狙って放尿しています。聖母子像を多く描いたロットには、こうした遊び心の強い神話画もあります。顔の表情と手の動きから、まず二人のやり取りが目に入ります。
作品の見どころ
所蔵館は、この仕草を豊穣の象徴として説明しています。冠や薄いヴェール、真珠の耳飾りも、当時のヴェネツィアの花嫁姿と関係します。輪、花、布などを一つずつ見ると、冗談めいた場面の中に婚礼の手がかりが積み重ねられています。
制作背景
1520年代の作品で、結婚を記念して描かれた可能性があるとされています。ヴィーナスの顔が実際の花嫁の肖像だったという考えもありますが、確定ではありません。神話の女神の姿を借りて、個人の祝い事を語ったのかもしれない、という余地を残す作品です。
出典・画像について
画像:Lorenzo Lotto《ヴィーナスとキューピッド》/ヴィーナスとキューピッド — Lorenzo Lotto / The Metropolitan Museum of Art / CC0 1.0
取得した全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。原画像バイトを保全し、縮小派生も全景を保持します。
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