1870年
37〜38歳頃

エヴァ・ゴンザレス

画家 エドゥアール・マネ →
Eva Gonzalès / ロンドン・ナショナル・ギャラリー
弟子を、絵筆とパレットを持つ画家として描いた肖像。

何が描かれているか

白いドレスを着たエヴァ・ゴンザレスが、椅子に座って花の絵へ筆を伸ばしています。もう一方の手にはパレットがあり、画面の下には白い花や紙が置かれています。左には金色の額を備えた絵が立ち、右には長いドレスの裾が広がります。飾られた女性の姿だけでなく、絵を描く人としての道具と動作が明確に示されています。

作品の見どころ

白い服には灰色や淡い色の筆跡が重なり、光る部分と折り目が作られています。衣装の広い面に対して、筆を持つ腕は横へまっすぐ伸び、画家の仕事へ目を導きます。普段の作業着とは違う華やかな服装も見どころです。女性画家が自らを描いてきた肖像の形式と重ねると、職業を見せる姿と、優雅な姿が同居していることが分かります。

制作背景

エヴァはマネの正式な弟子で、この油彩ゆさい画は1870年に完成し、同年のサロンで展示されました。マネは18世紀の女性画家の自画像にも目を向けています。後年の同名のパステル肖像とは別作品です。ロンドン・ナショナル・ギャラリーがヒュー・レーン・ギャラリーと共同で運用する、全身に近い大きな肖像です。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
NG3259

出典・画像について

画像:エドゥアール・マネ《エヴァ・ゴンザレス》/The Yorck Project / Wikimedia Commons
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 採用はYorck Project由来の2005年アップロード版。1870年の油彩で、後年のパステル肖像とは別作品。
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この画家について本で読む

エドゥアール・マネを見つめて
エミール・ゾラ 著/林 卓行 監訳/神田 由布子 訳 / 東京書籍
マネを擁護した同時代の作家ゾラの文章を軸に、人柄、作品、公衆との関係を代表作とともに読める入門書です。
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