1874年
41〜42歳頃

アトリエ舟で描くモネ

画家 エドゥアール・マネ →
Die Barke / ノイエ・ピナコテーク
舟を仕事場にするモネを、光る川の上で描く。

何が描かれているか

画家クロード・モネが小舟の中に座り、画面へ向かって絵を描いています。隣には妻カミーユが座り、青い船室と日よけが二人を囲みます。舟の周りには明るい川面が広がり、対岸や別の舟も見えます。川の眺めだけでなく、その場所で制作する画家自身を描いた作品で、移動する仕事場の様子が主題になっています。

作品の見どころ

モネの横顔は青い船室の壁を背にして浮かび、絵へ向けた視線が分かります。舟の曲がった輪郭りんかくと日よけの斜めの線が、構図こうずを軽やかに見せています。水面には短い明るい筆跡が散り、舟や服も細かな輪郭で固められていません。友人を捉える人物画と、光の変化を描く風景画が、一枚の中で結びついている点を見てみたいところです。

制作背景

1874年、マネはセーヌ川の対岸からアルジャントゥイユのモネを何度か訪ねました。掲載作はノイエ・ピナコテーク所蔵の油彩ゆさいで、同じ主題の小さな別版とは区別しています。《アルジャントゥイユ》と比べれば、同じ夏の川辺でも人物の大きさや水面の占める割合が違い、描く目的に応じて構図が変わることが分かります。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
ノイエ・ピナコテーク
目録番号
8759

出典・画像について

画像:エドゥアール・マネ《アトリエ舟で描くモネ》/Bayerische Staatsgemäldesammlungen – Neue Pinakothek München
画像の出典 / CC BY-SA 4.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-29 確認)
Bayerische Staatsgemäldesammlungen – Neue Pinakothek München。CC BY-SA 4.0。全景を保ちWebPへ縮小した図版も同じライセンスで提供。
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この画家について本で読む

エドゥアール・マネを見つめて
エミール・ゾラ 著/林 卓行 監訳/神田 由布子 訳 / 東京書籍
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