1862年
29〜30歳頃

テュイルリー公園の音楽会

画家 エドゥアール・マネ →
Music in the Tuileries Gardens / ロンドン・ナショナル・ギャラリー
演奏者ではなく、音楽会に集うパリの人々を描く。

何が描かれているか

パリのテュイルリー公園に、帽子や流行の服を身につけた人々が集まっています。手前には座る女性や子供、奥には立った人たちが重なり、木々の下を埋めています。題名は音楽会ですが、演奏する人の姿はありません。音楽そのものを示す楽器より、公園で過ごす人々の顔や服、互いの距離が場面の中心になっています。

作品の見どころ

木の幹の縦線に対して、帽子の列が横へ続きます。手前の顔には形の分かるものがある一方、奥の顔は小さな絵の具の塊に近く、全員を同じ細かさで描いてはいません。遠くから見ると群衆がまとまり、近づくと筆の跡に戻る、その切り替わりも見どころです。演奏が始まる前なのか、すでに響いているのかは、絵だけでは決められません。

制作背景

1862年に描かれ、翌年にマルティネ画廊で展示されました。左端にはマネ自身がおり、友人や家族も群衆に含まれています。同時代の都会の社交を題材にした作品で、名も知らない大勢を描いた単なる風景ではありません。ロンドン・ナショナル・ギャラリーが、ダブリンのヒュー・レーン・ギャラリーと共同で運用しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
NG3260

出典・画像について

画像:エドゥアール・マネ《テュイルリー公園の音楽会》/Édouard Manet / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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この画家について本で読む

エドゥアール・マネを見つめて
エミール・ゾラ 著/林 卓行 監訳/神田 由布子 訳 / 東京書籍
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