何が描かれているか
パリのテュイルリー公園に、帽子や流行の服を身につけた人々が集まっています。手前には座る女性や子供、奥には立った人たちが重なり、木々の下を埋めています。題名は音楽会ですが、演奏する人の姿はありません。音楽そのものを示す楽器より、公園で過ごす人々の顔や服、互いの距離が場面の中心になっています。
作品の見どころ
木の幹の縦線に対して、帽子の列が横へ続きます。手前の顔には形の分かるものがある一方、奥の顔は小さな絵の具の塊に近く、全員を同じ細かさで描いてはいません。遠くから見ると群衆がまとまり、近づくと筆の跡に戻る、その切り替わりも見どころです。演奏が始まる前なのか、すでに響いているのかは、絵だけでは決められません。
制作背景
1862年に描かれ、翌年にマルティネ画廊で展示されました。左端にはマネ自身がおり、友人や家族も群衆に含まれています。同時代の都会の社交を題材にした作品で、名も知らない大勢を描いた単なる風景ではありません。ロンドン・ナショナル・ギャラリーが、ダブリンのヒュー・レーン・ギャラリーと共同で運用しています。
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この画家について本で読む
エドゥアール・マネを見つめて
エミール・ゾラ 著/林 卓行 監訳/神田 由布子 訳 / 東京書籍
マネを擁護した同時代の作家ゾラの文章を軸に、人柄、作品、公衆との関係を代表作とともに読める入門書です。
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