1881年
48〜49歳頃

春(ジャンヌ)

画家 エドゥアール・マネ →
Jeanne (Spring) / J・ポール・ゲティ美術館
花と流行の装いで、若い女性に春を重ねる。

何が描かれているか

ジャンヌ・ドマルシーが横顔を見せ、日傘を肩に掛けています。帽子には花が飾られ、ドレスにも花柄があり、背後は緑の葉で埋められています。手袋をした手が日傘を持ち、顔と首の明るさが周囲の色から浮かびます。季節を風景だけで示すのではなく、一人の女性の装いと、その周りの植物へ春を重ねた人物画です。

作品の見どころ

顔の輪郭りんかくは横からはっきり捉えられ、その外側へ帽子や日傘の曲線が広がります。ドレスの柄と背景の葉は似た細かな筆跡を持ち、人物と装飾がつながって見えます。古い肖像画を思わせる横顔に、同時代の流行の服を組み合わせた点も見どころです。顔だけへ近づかず、帽子から裾まで眺めると、全身の装いで季節を表す工夫が分かります。

制作背景

1881年に描かれ、翌年のサロンで《フォリー・ベルジェールのバー》とともに展示されました。モデルは女優を志したジャンヌです。四季を女性の装いで表す構想に結びつく作品ですが、完成したのは《春》と《秋》だけでした。最初から四作を計画したかは明確ではありません。ゲティ美術館に所蔵されています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
J・ポール・ゲティ美術館
目録番号
2014.62

出典・画像について

画像:エドゥアール・マネ《春(ジャンヌ)》/The J. Paul Getty Museum, Los Angeles
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-29 確認)
所蔵館がCC0で公開した図版。全景を保ちWebPへ縮小。
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この画家について本で読む

エドゥアール・マネを見つめて
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