1868年
35〜36歳頃

エミール・ゾラの肖像

画家 エドゥアール・マネ →
Emile Zola / オルセー美術館
文章でマネを擁護したゾラを、共有する美術とともに描く。

何が描かれているか

作家エミール・ゾラが机の前に座り、開いた本を持っています。卓上には紙や本、筆記具が集まり、壁には絵の複製ふくせいや版画はんがが並びます。左端には日本風の屏風が見えます。仕事場のような配置ですが、マネは自身のアトリエに、ゾラの仕事や好みに結びつく品を用意して描きました。周りの物も、人物の紹介を担っています。

作品の見どころ

壁の《オランピア》の複製は、ゾラが擁護したマネの絵を示します。その後ろにはベラスケスの《バッカス》を写した版画があり、日本の力士を描いた歌川国明二代の版画も並びます。黒い服と白い本の大きな対比から、背景の小さな図像へ目を移すと、二人が共有した美術への関心をたどれます。物の配置が肖像の内容を広げています。

制作背景

ゾラは1866年にマネを支持する文章を書き、1867年には画家についての冊子を刊行しました。机に置かれた青い冊子がその仕事を示しています。マネは擁護への感謝から1868年にこの肖像を描きました。顔の似姿だけでなく、批評家と画家の協力関係を残す作品で、現在はオルセー美術館に所蔵されています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 2205

出典・画像について

出典:オルセー美術館 公式作品記録(2026-09-29 確認)
画像:エドゥアール・マネ《エミール・ゾラの肖像》/The Yorck Project / Wikimedia Commons
Commons個別ファイルのPublic domain表示を確認した平面作品の複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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この画家について本で読む

エドゥアール・マネを見つめて
エミール・ゾラ 著/林 卓行 監訳/神田 由布子 訳 / 東京書籍
マネを擁護した同時代の作家ゾラの文章を軸に、人柄、作品、公衆との関係を代表作とともに読める入門書です。
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