1500年頃
69歳頃

東方三博士とうほうさんはかせの礼拝(ゲティ所蔵)

画家 アンドレア・マンテーニャ →
Adoration of the Magi / J・ポール・ゲティ美術館
人物と贈り物を近くへ集め、暗い背景から顔と器を浮かせる。遠い国の品々が、幼子おさなごを囲む小さな空間へ集まる。

何が描かれているか

幼子キリストが聖母マリアの腕に抱かれ、三人の博士が贈り物を差し出す。左端にはヨセフがいる。幼子の小さな手は祝福のしぐさを作り、博士たちの顔と手がすぐ近くへ集まる。
手前の老人は、金貨を入れた中国の磁器の杯を持つ。後ろの博士はトルコの香炉、右の博士は瑪瑙で作られたふた付きの杯を持つと、ゲティは説明する。衣の簡素さと器の細工が対照になる。

作品の見どころ

磁器の青い模様、香炉の金属、薄い布を見比べたい。大きな建物や行列を省いたことで、小さな物の形がはっきりする。暗い背景の中で、横に並ぶ顔と、下へ集まる贈り物を追える。
画面は奥へ広がるより、人物が浅い場所に重なる。館は古代ローマの浮彫の研究との関係を指摘する。頭や肩が前後へ重なり、立体的でありながら一つの帯のようにも見える点がおもしろい。

制作背景

ゲティの現行作品記録は1500年頃、リネンに膠を用いた水性絵具とする。名称典拠の記録には1495〜1505年頃という幅が残る。表記の更新を区別し、制作年を一点へ確定しない。
本作は85.PA.417として登録され、絵具の摩耗も残る。顔と贈り物へ近づく構図こうずが、遠くから来た博士たちと幼子の対面を、鑑賞者のすぐ前へ置いている。

作品情報

材質・技法
膠を用いる水性絵具、リネン(亜麻布)
所蔵
J・ポール・ゲティ美術館(85.PA.417)
制作年
現行作品記録は1500年頃。ゲティの名称典拠には1495〜1505年頃という幅が残る。

出典・画像について

画像:Andrea Mantegna《東方三博士の礼拝(ゲティ所蔵)》/Digital image courtesy of Getty’s Open Content Program
画像の出典 / PD(画像情報:2026-10-01 確認)
Commons個別ファイルのPD表示に基づく忠実な平面複製。複製画像の扱いには法域差があります。 ゲティのOpen Content由来画像で、個別作品のPublic Domain表示も確認。
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