1483年頃
52歳頃

死せるキリストと三人の哀悼者

画家 アンドレア・マンテーニャ
Dead Christ and Three Mourners / ブレラ絵画館
足元から身体を大胆に短縮し、鑑賞者を石板のすぐ前へ置く。遠い聖書の出来事が、触れられそうな距離へ来る。

何が描かれているか

死んだキリストが赤みのある石板の上へ横たえられ、足裏をこちらへ向ける。手足には釘の傷が残り、白い布が腰と身体の下を覆っている。
画面左端では、老いた聖母マリア、福音書記者ヨハネ、マグダラのマリアが泣く。三人は狭い端へ押し込まれ、中央の大部分を動かない身体と石板が占める。

作品の見どころ

身体を足元から見る短縮法が、鑑賞者の立つ位置を決める。足を実際の遠近法えんきんほうどおり大きくしすぎず、顔と胸も見えるよう調整しているため、技法より死者との距離が先に感じられる。
硬い石、冷えた肌、柔らかな布、涙に濡れた顔を別々の質感で描く。華やかな背景を省き、水平に伸びる身体と哀悼者のしわへ集中することで、静けさを強めている。

制作背景

ブレラ絵画館は1483年頃、カンヴァスにテンペラとして登録する。ただし同じ主題の異作があり、マンテーニャの死後に工房で記録された「短縮されたキリスト」と本作が同じかは断定できない。
初期の来歴も部分的にしか分からない。画家自身の私的な祈りに使われた可能性が示されるが、用途は確定していないため、伝承と現在確認できる作品を分けて考える。

作品情報

材質・技法
テンペラ、カンヴァス
所蔵
ブレラ絵画館
位置づけ
足元から身体を強く短縮して描き、鑑賞者を石板のすぐ前へ置く。制作年と来歴には未解決の点が残る。

出典・画像について

出典:ブレラ絵画館 作品記録2026-09-22 確認)
画像:Andrea Mantegna死せるキリストと三人の哀悼者》/死せるキリストと三人の哀悼者 — Andrea Mantegna / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-22 確認)
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